【覚えておいて損はない!】平行四辺形の辺と対角線の関係性
【対象年次:高校一年~】
みなさんこんにちは!
中高生にも分かる数学のお時間です。
今回は平行四辺形の辺と対角線の長さに関する関係式について紹介したいと思います。
では、本題の前にまず図形の公式の中でも最も有名な公式「三平方の定理」から見ていきましょう。
また直角三角形だけではなく、どんな三角形に対しても成立する"余弦定理"というものもありましたよね。
ではこれに対して、平行四辺形ではどのような公式が成り立つのでしょうか?
この公式はどんな平行四辺形においても成立するので、もしかすると図形の問題を解く際に役に立つかもしれません!
どうでしょう?中々綺麗で覚えやすい公式なのではないかと思います。
そしてこの公式は先ほど紹介した"余弦定理"で簡単に証明できてしまいます!
では、実際に証明していきましょう。
[証明]
2辺の長さをとし、2本の対角線の長さをとする平行四辺形を考える。
このとき、対角線より対角線のほうが長いこととする。
また、平行四辺形の大きな方の内角とすると、小さな方の内角は平行四辺形の性質によりと表される。
このとき、余弦定理を持ちいると以下の2式が成立する。
すなわち、
となる。これをの式に書き換えると、
となる。
ここでに気を付けて、この2式を足し合わせると
]
いかがでしたでしょうか?
平行四辺形で二回余弦定理を使うことで、角度に依存しない辺と対角線の関係式を導き出すことができました。
"余弦定理"よりは汎用性が低いかもしれませんが、使うタイミングがあればぜひお使いください!
「中高生にも分かる数学」では数学が苦手な人にも非常に分かりやすい記事を心がけています。
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では、また他の記事でお会いしましょう!