【対象年次:高校一年~】
みなさんこんにちは!
中高生にも分かる数学のお時間です。
みなさんはがどんな値になるのか考えたことはありますか?
「は?そんなの当たり前に分かるじゃん」と思いますか?
実はこの問題、そんなに簡単ではないのです。
そんな怪しい数、について一緒に考えていきましょう!
では、そもそもはどんな値だと考えられているのでしょうか?
…実は数学者の中でも画一的な答えは出ていないようです。
がどんな値だと考えるかによって、数学者たちは大きく3つの派閥に分かれています。
それを紹介していきますね!
❶派
「0なんだから0乗しても0でしょ!」という派閥です。
確かになので、この考え方は理にかなっていますよね。
❷派
「ほかのどんな数も0乗すると1になるから!」という派閥です。
実際なので、これも筋が通っています。
❸派
「値が一つに定まる確証がないので定義しない!」という派閥です。
少し面白みに欠けますが、そもそも考えないのが正解なのかもしれません。
さて、3つの派閥を紹介しましたがなんだか煮え切らない感じですよね…
でももしを定義するとしたらどんな数がいいでしょうか?
それを考えると、の謎について少し近づくような気がします!
結論から言いましょう。
実はと定義した方が、多くの場面で都合がいいのです。
あくまでも「都合がいい」だけで、正しい定義なのかどうかは議論の余地があることにご注意ください🙇
では、その理由をいくつか見ていきましょう!
理由1 関数y=xxのグラフの形から
関数のグラフを考えてみましょう。
この関数の定義域(代入してよいの範囲のこと)は通常
ですが、
まで延長して考えることでその
の値が
となりますよね。
そして関数のグラフは以下の赤い曲線になります。

どうでしょう?
グラフの形を見る限り、なめらかに書き足すならでの
の値は
に近づくように見えるんです。
つまりである方がより自然な形になるということです!
これだけでは証拠として弱いですか?
では次の理由も見てみましょう!
理由2 二項定理を成立させるため
今度は高校一年で習う"二項定理"を成立させる、という観点からを考えてみましょう。
二項定理とは「二つの項を持つ括弧を展開するための公式」で、
というものでした。
この二項定理の公式にを代入するとどうなるでしょうか?
もちろんなので、右辺の最初の項以外はすべてゼロになるから、
は"n個のものから0個選び出す組み合わせ"なので当然
ですから、
となりますね!
ここでもしとすると、この等式は成立しないので、
のときに二項定理は成り立たないことになってしまいます。
サイアクですね笑
こうならないように、とした方が都合がいいのです。
さっきの理由よりは信憑性が高い気がしますね!
理由3 その他にも色々便利なことがある
ここでは紹介しませんが、「組み合わせ論における空写像」や「一般的なべき級数展開」など、とすると都合がよい場合が他にもいくつかあるのです。
これはもうにするしかありませんね!
また、あまり関係ないかもしれませんが、の階乗は
になるので、
こういった観点からも、の方がなんか納得感があるかもしれません。
まあ、そもそもなんでの階乗は
になるんだよ、というツッコミはここではスルーさせてください😂
さて、今回はここで終わりになります。
この記事を読んで、謎の数について少しでも理解が深まってくれたら嬉しいです!
「中高生にも分かる数学」では数学が苦手な人にも非常に分かりやすい記事を心がけています。
他にもいくつか記事があるので、ご覧いただけると嬉しいです!
では、また他の記事でお会いしましょう!
※こちらは中高生にも分かる数学のすべての記事一覧です!
もし興味のあるものがあれば、ぜひご覧ください🙇