【これで解決】複雑な分数を約分する方法!
【対象年次:中学一年~】
みなさんこんにちは!
中高生にも分かる数学のお時間です。
今回は数学検定1級で出題された、約分の問題を解説していきたいと思います。
「いや、約分とか小学生でもできるでしょ」と思ったそこのアナタ!
この問題を解いてみてください!
…どうでしょうか。
これを一瞬で約分できる人はなかなかいないんじゃないかと思います。
どれを試してもビクともしてくれません…
ではこういうとき、どうしたらいいのでしょうか?
それを解き明かすカギは、そもそも「約分」とは何なのかを考えることです!
例えば、やのように約分できる分数は、分子と分母により大きな最大公約数があります。
最大公約数がやのように小さな数であれば、一瞬で約分ができちゃいますが、そうでない場合にはその最大公約数を求めるところから始めなくてはいけません。
では、に話を戻しましょう。
もしこの分数が約分できるのであれば、とには最大公約数があるはずなので、それを仮にとしましょう。
このとき、ある自然数を用いて
と表すことができますね。
ではこの2つの数を引き算してみましょう。
ここでを素因数分解してみましょう。
素因数分解とは、ある自然数を「素数」だけの掛け算で表すことでしたね。
幸いなことにはとを素因数に持つので、やりやすいです!
は素数ですので、これで素因数分解終了です。
よって
となりますが、このときに該当するのはのみであることが分かります。
なぜなら、はとの最大公約数なのでとはの倍数でなくてはなりませんが、はの倍数でもの倍数でもないからです。
ここまでくればあと一息です!
との最大公約数はなので、
はで約分できるはずです。
実際にで約分すると、
となり、はどちらも素数でこれ以上約分できないので、これで終了となります。
一口に「約分」と言っても数学検定1級の問題ともなるとさすがに少し難しいですね…
今回の記事はここまでです、お疲れさまでした!
「中高生にも分かる数学」では数学が苦手な人にも非常に分かりやすい記事を心がけています。
他にもいくつか記事があるので、ご覧いただけると嬉しいです!
では、また他の記事でお会いしましょう!